2006.07.07 七夕だったのに!
おーまいごっと。外出するのを忘れました。10月10日体育の日がよく晴れやすいように、七夕は毎年曇りが多いと思います。どうりで今日も曇天模様だったわけです。
そんな7月7日。岡本太郎の明日の神話がいよいよ序幕だそうで日テレが大規模な番組を放送してました。が、ほとんど見ませんでした。私、かつて岡本太郎の本を50ページほど読んで、あまりの思想のかみ合わなさに一週間うなだれたことがありました。
結局それ以来岡本太郎を避け続けています。今回もまだ向き合わなくていいと思いました。いいんですよ、まだ。
そして日テレの演出がまったく気にくわなかったんですよ、本心は。
それよりも、なによりも、ついにアレクサンドル・アレクセイエフの作品がDVDで発売されるそうです。この人はピンスクリーンという技法を使ったアニメーションの作家です。ピンスクリーンとは大きな画面に何万本という針を立て、それに照明を一方向から当てたものです。針の高さによって陰の長さが変わる→白黒の濃淡のついた画面が出来る。というもので、針の高さを少しずつ変えては1コマずつ撮影していくという手法を使ったアニメーションです。
と文章で説明されてもよくわかりませんよね。
私も本でこの技法の紹介を読んだとき、ちっとも想像がつきませんでした。
その後、ジャック・ドュルーアンという現在唯一この技法を使っている人の作品を見て、やっとこういうものかーとわかったものです。それはもう奇想天外な装置でした。確かに原理を知ればそういうことになるなとはわかるのですが、全くの無からこれを作りだしたのかと思うと、これぞまさに無からの発明だと思いました。
アレクサンドル・アレクセイエフはこのピンスクリーンの開発者であり、優秀なアニメーション作家だそうです。有名なのが「禿山の一夜」。1933年。
当然パソコンなんてものができるなんて想像もしえなかった時代です。
いまの時代はコンピューターの使い方次第で何でもできる〜とつい思ってしまいますが、そんなものが存在しなかった時代の、あの手この手で表現を模索してたの実験精神や、探究心などの良さがこのピンスクリーンアニメーションには凝縮されているような気がします。
と熱く語っておいて、「禿山の一夜」をまだ見たことがありません。素晴らしい!という評判は聞こえてくるものの、なかなか実物が見れなかったアニメーションのひとつだったんです。
当然DVDを買うのかといえば、きっと買うのでしょうが、発売までまだ日にちがあるのでまだ予約しなくてもいいかなーとこれもまた、まだ…まだ…と先延ばししております。
織姫と彦星もまだ…まだ…と思ってうっかり会い忘れちゃった年とかないのかな?
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